八乙女の祭巫女(やおとめのまつりみこ)
【陽の戦巫女(いくさみこ)】と【陰の詠巫女(うたいみこ)】で一対とされる。
【六条の巻】で継承したのは
繊(戦巫女)と
神楽(詠巫女)である。
ネタバレ注意
詠巫女の声(詠唱)に合わせて戦巫女が舞う(剣舞)。
この二つの動作が合わさる事で神獣を召喚する事が出来る。
【四神結界】には必要不可欠な儀式であり、詠唱と剣舞は門外不出の呪法とされている。
彼女等の儀式には穢れ払いの力が強く、千年前には一時的にだが
百鬼夜行を退けたとされる。
八乙女家が女系一族であるのは、この祭巫女を守り抜いてきた為である。
尚 両巫女は必ず
八乙女家から輩出されるが、いつでも二人が揃う訳では無く
先代詠巫女の
神楽の曾祖母の時代には戦巫女が誕生しなかった。
【花札の巻】では
望央が【謡巫女】として四神より選ばれている。
しかし八乙女家の次期当主である
舞耶は【戦巫女】に選ばれなかった。
ネタバレ注意
望央の対として【戦巫女】に選ばれたのは、男性である
弦耶だった。
歴史書に書かれていた【祭巫女】の表記は間違っており
正しくは【祭神子(神の子)】だったのである。
勿論【謡巫女】・【戦巫女】も表記としては誤りである。
しかしこれは嘗ての【謡神子】達が百鬼夜行やその手の者から
己やまだ見ぬ【戦神子】を守る為に講じた手段である。